宇都宮競輪のGⅢ「開設76周年記念 第1回レジェンド神山雄一郎カップ」は18日に最終日を迎え、12Rの決勝は清水裕友の先行に乗った小原太樹(36=神奈川)が直線抜け出してV。GⅢ優勝は2023年3月の玉野以来3回目。
高配当が続出したシリーズを象徴するように、決勝も荒れ模様となった。波乱の立役者の勝因は清水を目標に指名したことだろう。「SSのトップ選手だし、信頼して付いていくことだけ考えていた」。その清水が男気を見せてカマシ先行。番手で車間を大きく切りつつも「次にいつチャンスがくるかわからない。あの展開で取りこぼせないし申し訳ないけど早めに踏んだ」と一気に抜け出し乱戦を断った。
今年から「レジェンド神山雄一郎カップ」に改称された。「中学時代から選手を目指していた」小原にとって神山氏はご多分に漏れず「一緒に走りたいと思っていた」憧れの存在。「第1回大会を優勝できて本当にうれしい。神山さんに負けないようないい選手になれるように!」と初代覇者はさらなる飛躍を誓った。