宇都宮競輪のガールズGⅠ「第1回女子オールスター競輪」最終日の10日、5月にデビューした127期生の「競輪ルーキーシリーズプラス2025(男子)」の決勝戦が行われ、丸山留依(19=静岡)が優勝。V賞金60万円と来年3月のルーキーチャンピオンレースの出場権を獲得した。

 5~6月のルーキーSの成績優秀者14人がラインのないアドバンスルールで走る企画レース。予選をクリアした7選手による世代〝ナンバーワン〟を決める争いを制したのは、在所7位の丸山だった。「取れると思ってなかったので、うれしい」と相好を崩した。

 尾野翔一、三神遼矢の〝2強〟を後ろに置いて勝負の時が来た。「脚は軽く感じていたので、いけると思っていた。(2番手にいた藤田)楓さんが合わせる踏み方をしていたので、無理せずに行けるタイミングで」と、3番手からシャープなタテ脚で長走路を駆け抜けた。GⅠという大舞台で大勢のファンの前で走れたことも背中を後押しした。

 父・啓一(74期)の背中を追って輪界入り。7月青森の本デビュー戦では3連勝と、華々しいスタートを切った。同月静岡でも完全Vを決め、今月15日からの平塚ではA級2班への特別昇班を目指す。「S級に上がって先行で勝ち切れるような強い選手になりたい」と、将来の目標を語る19歳の目はキラキラに輝いていた。