宇都宮競輪GⅠ「女子オールスター競輪」は10日に最終日を迎え、3Rで行われた「競輪ルーキーシリーズプラス2025(女子)」は酒井亜樹(23=大阪)が制して来年3月の「ガールズフレッシュクイーン」への出場権をつかんだ。

 在所1位で現在はナショナルチームにも所属するスター候補生が堂々のレースで勝ち切った。初手は1番車を生かし、S取りした岡田優歩の番手をゲット。最終ホーム付近からの半田水晶のカマシも「3パターンぐらい考えていた」という想定内で「3角で車間も詰まってきたし、500で直線は長いけど待つより挑戦しよう」と踏み上げて最後は北岡マリアの猛追を振り切った。

 当面の目標はチームスプリント、スプリント、ケイリンの3種目に出場予定の全日本選手権(8月22日開幕、伊豆ベロドローム)で「世界選手権の枠を取る」こと。ただ、今開催でガールズのトップ選手たちによるバチバチのバトルを目の当たりにして「(GⅠの)雰囲気を味わえたのはプラス」と最高の刺激を受けた。

 競輪では11月に控える小倉GⅠ「競輪祭女子王座戦」出場も視野に入れる。ナショナルチームの先輩でもある佐藤水菜や仲沢春香には「まだまだ練習でもかなわない」と言いつつも「競輪祭に出られるなら、いい勝負をできるようにしたい」と力を込めた。