青森競輪FⅡ「選手強化支援競輪 2025年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(優勝賞金422万円・副賞含む)が24日、幕を開ける。岩津裕介(43=岡山)は同期・平原康多の引退の報に驚きつつ、自らを奮起させた。
平原と同期として同じ釜の飯を食ってきた岩津は「同期で一番、目標にしていた選手だったから残念。最近はケガが続いていたし、会っても弱気なことを言っていたから気になっていたんですよ。立て直す平原が見たかったけどね。悩んだ結果だっただろうし、苦しかったと思います」と決断を尊重し、おもんぱかった。
岩津は平原より年齢はひとつ上。自分より年齢の若い選手が身を引くことには複雑な思いもあるが、かえって震い立たせられるものがあったようだ。「体と心ってつながっていると思う。自分も苦しいがやっているし、諦めたらおしまい。だから、オレはまだまだやりますよ!」
1月に43歳を迎えたが、まだ老け込む年齢ではない。最近は中四国の自力型の台頭が目覚ましく、持ち場を守るためにも日々の進化を求めている。「もっと、頑張らないといけないですね!」。断腸の思いでバンクを去った同期の分までも老いに抗い前進し続ける。