青森競輪FⅡ「選手強化支援競輪2025年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(優勝賞金422万円・副賞含む)は25日、最終日を開催した。メインの12R「スーパープロピストレーサー賞」は、寺崎浩平―脇本雄太の3番手からインを抜けた古性優作が優勝。2023年以来3回目の全プロ記念制覇を果たした。
古性さえ買っておけば大丈夫。そう思わせる、どこからでも突っ込んでくる安定感はまさに古性の真骨頂。3角から2センターにかけての身のこなしは、1人だけスピードが止まって見えるほど自然に流れた。
「清水(裕友)君が出切った時は勝負圏外と思ったが、自分は脇本さんを迎え入れてからの判断。最後まで待って入り、コースが空けば勝負できる、と」。直線の中割りは痛快だった。
名古屋GⅠ日本選手権のあとは体が動かず「デビューから初めて」と、10日間もの休養期間を設けた。その甲斐もあり「今年の中で一番楽だった」とコンディションは復調傾向にある。さらに今回は直前に届いた新車をぶっつけ本番で試すなど、アグレッシブな取り組みもあり「いい感じがありました」と収穫も得た。
次走は地元の大一番「GⅠ高松宮記念杯競輪」(6月17~22日)。地元の牙城を守るためにも、今回と同様に近畿軍団が一枚岩となり、軒並みそろう強敵たちを迎え撃つ。