青森競輪の大阪・関西万博協賛競輪GⅢ「開設74周年記念 みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」は27日、2日目を開催し、3日目(28日)の準決メンバーが決定した。注目の準決3番は吉田拓矢、真杉匠、守沢太志に期待したが、いずれも激戦。11Rでは松岡辰泰(28=熊本)が大仕事をやってのけ、走れなかった地元・熊本記念への思いをぶつける。
F1の初日予選を飛んだと思えば、アッと驚く完全優勝を決めたりと、近況は調子の浮き沈みが激しい。「フレームをあちこちで変えたせい。8月の前橋は以前に使っていたものに戻したら、3連勝で優勝できた。今はそのフレームを使っています」と原因は解明された。
今回は前場所の松山F1から、約3週間空けて参戦している。ここまでは1、3着と連日、確定板入りして準決に勝ち上がった。数字通りなら状態面に問題はなさそうだが、本人は首をひねる。「〝左の壁〟を意識したせいか、足が固まっている。直前にゴルフに行ったからかな…。ただ初日よりは2日目と動くようになったし、もっと良くなるはず」。
今節は特別な思いを胸に秘めている。それは、来月初旬に地元、熊本で開催される開設記念の〝代替〟と位置付けているからだ。「今回は呼ばれなかったし、その分も頑張りたいんですよ」
準決11Rは何と同期・石原颯の番手が回ってきた。「別々でやっても相手が強いし、勝負にならない。2人でしっかり走ります」。同じ釜の飯を食った仲間に助けを借り、ファイナル進出を図る。