取手競輪GⅢ「開設75周年記念 水戸黄門賞」は1日、2日目を行った。地元からは9人が二次予選に進出したが、7~10Rに登場した5人は全員が敗退。そんな嫌な流れを断ち切ったのは、2年前の当大会で3連勝の勝ち上がりを決めていた杉森輝大(42=茨城)だった。

 S班・真杉匠がロングスパートを敢行すると、楽々かわして白星ゲット。「前が頑張ってくれたおかげ」といつものように謙遜したが、差し目の2車単が3・6倍だったことが〝杉森のタテ脚ならすんなり回ってくればS班でも差せる〟と考えているファンが多いことの証だろう。

 一次予選はメインの11Rに抜てきされるも、瓜生崇智に競り込まれ5着となってしまった。ファンの車券には貢献できなかったが「なんとかしのげた」とかろうじてながら勝ち上がりの権利は手にすると、二予の勝利につなげた。

「茨城は層が厚く(地元記念に)なかなか呼ばれない。今年チャンスをもらえたので生かせるように。脚の状態はいいし、地元記念ということで特別な思いで走れている」

 3日目(2日)の準決11Rは佐々木悠葵の仕掛けに乗って、前回大会に続いてのファイナル進出を決める。