奈良競輪FⅠ「CTC杯 ムコリン・ムッチー賞」が11日に開幕する。黒瀬浩太郎は今回があっせん停止から約3か月ぶりの実戦復帰だ。

 あっせん停止の理由について黒瀬は「誤って(ワイヤレス)イヤホンを持ち込んでしまっていたのが、持ち物検査で出てきてしまって…」と明かした。反省はもちろんのこと、ここまでの期間は「広島バンクも使えるようになっていい練習もできたし、リフレッシュもできた。いつの間にか3か月が経った感じ」と過ごしてきた。

 あっせん停止前の2か月は得意のカマシを武器に4場所で3優出と結果も出しており、上位で通用する力は証明済み。練習仲間の町田太我も「(黒瀬は)広島で一番強いです。練習では〝ズバ抜け〟です」と仕上がりに太鼓判を押す。

 あとはレース勘がカギとなるが、「奈良はA級(1・2班戦)初優勝とS級特別昇級を決めた縁起のいいバンク」と再スタートの舞台としては申し分ない。

 初日10Rは黒瀬に近藤隆司―川口直人の南関勢が加勢し3車になった。ラインの長さを生かした積極策でパワーアップした姿を示す。