取手競輪GⅢ「開設75周年記念 水戸黄門賞」は3日に最終日を迎え、12Rの決勝は直線外を鋭く伸びた郡司浩平(34=神奈川)がV。先月の平塚以来今年5回目、通算26回目のGⅢ制覇を果たした。

 地元の吉田拓矢が相手の二分戦で、南関勢の車番は外枠。案の定、厳しい展開にはなったが、最後はきっちり人気に応えた。前を任せた松井宏佑のまくりは地元勢の二段駆けに屈して不発。それでも「脚をためられたので外を踏んで勝負しよう」と自身の脚を信じて踏み込むと、鮮やかに突き抜けた。

 毎月のように記念を勝ちまくっているが、一方で今年のGⅠはいずれも準決勝で敗退。「GⅠになると一つ二つレベルが上がる。そこで結果を出していくのが後半戦の課題」と自覚する。

 次走はGⅠ高松宮記念杯。「今回初日に失敗して、少し緩んでいた気が引き締まった。(追加で)来て良かったし、次に向けて準備をしたい」。宮記念杯で最高の結果を出すことだけを考えて、本番までの2週間を過ごすつもりだ。