別府競輪ナイターGⅢ「開設75周年記念 オランダ王国友好杯」が5日、開幕する。
競輪という宇宙空間の中で、軸となり、指針を示してきた星がある。先月引退した平原康多氏もその星のひとつで、深谷知広(35=静岡)も後輩選手の1人として追いかけてきた。まばゆかった。
「いい姿を何度も見せてもらって、目に焼き付けてきました」
憧れ、追いかけ、挑み、戦い、そして連係することもあった。昨年1月大宮記念では「平原さんとは3、4回、お互い単騎でということがありました。連係したいとアタックもしたことあるんですけどね、ふふふ」。平原氏が他地区の選手に付かない時期も長く、連係は実現しなかったが大宮でついにかない「うれしかったですね」と思い出すように笑った。
これから、を担っていく責任も感じつつ、今できることをやっていく。ヒザの状態は治っておらず「レッグプレスはできるようになったけど、数字的にはまだまだ」。ただし「レースでは」とヒザを負傷した後も、激しく攻め立てている。初日特選12Rも無論、南関の先頭で攻める。これからの競輪を「しっかり盛り上げられるように」と、競輪界の恒星は瞳を輝かせた。