別府競輪ナイターGIII「開設75周年記念 オランダ王国友好杯」が5日に開幕し、2Rでは地元の甲斐俊祐(26=大分)が2着で二次予選へとコマを進めた。

 豊後の麒麟だ! 師匠は〝豊後の虎〟の異名をとる偉大なレーサー・小野俊之で「すべてレースを見てくださっていて、こうしたらいいよ、とかアドバイスをいただいています」と笑顔を見せる。闘魂そのものの走りで一世を風靡した師匠のためにも「結果を出して応えたい」と燃えている。

 一次予選2Rは「1Rで同期の一丸(尚伍)さんが1着だったので気合が入りました」と渾身のまくりを放ち瀬戸晋作と九州ワンツーを決めた。やはり別府記念は特別なもので「誘導とトークショーで来たことはあるんです。去年は誘導部屋から全レース見て、走りたいと思っていました」。阿部将大の優勝を目の当たりにして、心はたぎった。

 今年からS級に昇格し「最初は厳しい戦いでしたが、一歩ずつ、ですね」と成長している。記念は「二次予選をクリアしたことがないので」と突破を図る。師匠は虎、弟子は183センチの雄大な肉体を駆使する麒麟だ! 競輪界最強の座に君臨した師匠を追いかけ、普段は穏やか、レースは鬼となり攻め立てる。