四日市競輪のナイターFⅡ「DMM競輪杯」は12日、2日目を迎え3Rのチャレンジ準決では127期ルーキーの一守大葵(20=兵庫)が快勝。本デビューから無傷の5連勝で2場所連続完全Vに王手をかけた。

 180センチの長身から繰り出されるパワフルな走りは、大器の片鱗を感じさせる。

 養成所時代から一貫して「先行スタイル」で戦ってきた一守だが、ルーキーシリーズ初戦の別府では思うような走りができず、苦戦を強いられた。「自分のレースができなかった。でも2戦目のいわき平はリラックスできて、自力も出せたし結果も見えてきた」と立て直しに成功すると、「今開催もそれがしっかり出せている」と確かな成長を実感している。

 一守の師匠でありS級で活躍する池野健太からは「藤井侑吾さんみたいな爆発力のある先行選手を目指せ、と言われている。GⅠで先行で活躍できる選手になりたい」と高い目標を掲げる。

 このまま最終日の決勝をクリアし6連勝を達成すれば、次節7月20日からの松戸FⅡで早期卒業の市田龍生都を除く127期生の中で最速となるA級1・2班への特別昇班が懸かることになる。

 ただ、松戸には気になる存在がいる。

「水沢秀哉(21=千葉)君です。HPD(世界で戦う選手の育成を目的とした少数精鋭のエリートグループ)にもいたし、かなり強いです」と警戒する。

 まずは、最終日9Rの決勝をしっかり勝ち切り、ヒリヒリする勝負が待つ次節へつなげたい。