四日市競輪のナイターGⅢ「大阪・関西万博協賛 ベイサイドナイトドリーム」は15日に最終日を行い、12R決勝は簗田一輝(29=静岡)が制した。GⅢの優勝は2023年6月の向日町以来で2回目。2着は東龍之介、3着は上田国広。同時開催のガールズは高木佑真が優勝した。

 作戦などは全て野口裕史に託し、最後は勝利に徹した。南関3車は後ろ攻めから打鐘で出切ったものの、4番手に地元の谷口遼平がすんなり付けていたからだ。「あんまり遅いと外を伸びられてしまう」。初日に斎木翔多をかばい過ぎて差された反省もあり「若干早く踏んだ」。直線で抜け出すと、2年ぶりのGⅢ制覇が待っていた。

 今開催は3日目も山賀雅仁と呼吸が合わず「ラインで決められないレースがあって不完全燃焼だった」。だからこそ勝ちにこだわり、番手を回してくれた東とワンツーを決めた意味は大きい。

 ちなみに23年はGⅢ初Vで勢いをつけ、同11月のGⅠ競輪祭(小倉)で決勝進出を果たした。輪界で一大勢力を誇る南関にとっても、簗田の復調は頼もしい限りだ。