立川競輪GⅢ「開設72周年記念 鳳凰賞典レース」が7日に開幕する。

 正月恒例の〝鳳凰賞〟が今年度は9月に移行。平原康多(41=埼玉)、守沢太志(38=秋田)、新山響平(29=青森)のS班3人をはじめ、西武園GⅠ「オールスター」を制した真杉匠(24=栃木)や勢いのある犬伏湧也(28=徳島)、北井佑季(33=神奈川)ら豪華メンバーが熱戦を展開していく。初日メインの特選はまさにグランプリ級だが、山崎賢人(30=長崎)が爪痕をくっきりと残す。

 思い出の地で大ハッスルだ。立川は2013年に金子貴志が優勝したグランプリを観戦した場所。その時に競輪選手を志した。あれから10年――。トップ選手として、またナショナルチームに所属するなど、確かな歩みを続けてきた。

 西武園GⅠ「オールスター」の後は、いつも通り体をいじめ抜いてきた。直後は「疲れてしまったのか、熱が出ちゃって…」と休養に充てたが、回復してからは「世界選手権からみんな帰ってきたので、一緒に同じメニューの練習をしてました」。パリ五輪の出場は厳しい状況ではあるが、今は自分のやるべきことをやるだけだ。

 西武園では「思ったより頑張れましたね」とGⅠで戦える手応えを感じていた。表情には〝GⅠを獲れる〟のオーラもにじむ。イメージとしては「(11月小倉の)競輪祭を…」というもので、その白星を持って夢に見た立川グランプリの舞台を目指す。

 初日特選のメンバーはまさにグランプリ級。単騎になったので、積極型がやり合うところを黙って様子見。脚をためての一撃にかける。