福井競輪GⅡ「第41回共同通信社杯競輪」は13日、2日目を行った。中野慎詞(26=岩手)は鬼の形相で、自分自身を戒めた。

 二次予選B7Rは混戦をしのいでの2着だったが、勝ち上がれたことを「まったく喜べない」と断じた。

「自分の力を出すことができず、たまたま2着に入れただけ」

 結果オーライという言葉などない。「結果オーライといえる段階の選手じゃないんです。100回やって99回自分のレースができて、1回がそうじゃないとかなら、結果オーライと言ってもいいと思う。自分はまだ戦法的にもしっかりできていないし、まずは内容を作っていかないと」。そうでなければ「上には行けない」と甘えることはない。

 昨年8月パリ五輪ではケイリン決勝に勝ち上がったものの、落車で悔しい思いもした。競輪でも結果を残さんと燃えているが「ビッグレースでは準決が壁になっている」と、この数年は心から喜べる瞬間には至っていない。だからこそ、今回――。

 3日目(14日)の準決12Rは近畿二段駆けや深谷知広、伏兵の単騎勢も控える激戦で「反省を生かして力を出し切る」。2日目の悔しさを糧にして、決勝の切符をもぎ取る。