大宮競輪S級シリーズは2日目の26日、準決が行われた。2着2本で勝ち上がった市田龍生都(24=福井)は、27日の決勝を〝挽回のチャンス〟と位置付けて、強い決意で臨む。

 市田はここまで2日間の内容を「ラインの競走ができていないし、あいまいなところが出てしまっている」と猛反省。「準決も自分の失態のせいで脇本(勇希)さんが失格になってしまった。近畿の自力選手として全然ダメ」と自らを戒めた。

 先に勝ち上がりを決めていた近畿の仲間・南潤と椎木尾拓哉は、市田の気持ちを聞いて決勝で前を任せる選択をした。

「2日間、こんな走りをしていたのに、任せていただいた。南さん、椎木尾さんの信頼になんとか応えたい。その気持ちだけです」と言葉に力を込めた。

 別線の堀江省吾(28=長野)も「ラインから優勝者を出せるように」とやる気満々だが、踏み合い覚悟の果敢な攻めで、近畿ラインから優勝者を出してみせる。