佐世保競輪のGⅢ「開設75周年記念 九十九島賞争奪戦」は5日、2日目を開催した。二次予選12Rに登場した犬伏湧也(30=徳島)は打鐘過ぎ4角カマシから2着とし、準決へ駒を進めた。

 初日特選は、新山響平の先行をカマせず大敗。小倉GⅠ競輪祭後に体調を崩した影響もあったのかもしれないが、それ以上に「いつもより軽いフレームに替えて挑んだけど、それがうまくいかなかった」ことが不発の要因だった。

「いつものに戻した」二予はS班にふさわしい豪脚で別線を圧倒し、地元の荒井崇博とワンツー。「初日と違い、いい時の感じで車が出たし、スピード感良く仕掛けられた。荒井さんに抜かれなければ上出来だったけど」と悔しさものぞかせつつ、納得の表情を浮かべた。

 S級S班として走るのはひとまず今月末まで。来年は再びS級1班の立場からSSを目指す1年になる。「S級S班、グランプリを目標にイチからやっていきたい。一戦一戦、もっとレベルを上げて戦っていければ」と思いを語った。

 3日目(6日)の準決12Rは再び荒井を背にする番組構成。「疲労感が少し残っているので、ケアして準決は万全の状態で臨みたい。しっかり頑張ります」と気合を入れ直した。現SSは、荒井を振り切ってのワンツー決着をもくろんでいる。