松戸競輪ナイターFⅠ「第15回サテライト船橋カップ」は2日、開幕する。出場全選手の中で誰よりも悲壮決意で臨むのが末木浩二(34=山梨)だろう。

 11月は、あっせん通知のメールへの返信を忘れたばかりに「未申し込み」の扱いになってしまい、小倉GⅠ競輪祭など全てのあっせんをふいにしてしまった。「やらかしちゃいました。もったいない…」と悔やんでも悔やみきれない。

 特に競輪祭は5走して全て9着でも獲得賞金は単純計算で124万円。しかも、ひのき舞台に向けて「練習ではいい感じだった」というだけにケアレスミスの代償は大きかった。

 今年は5月岸和田の高松宮記念杯でGⅠ初優出を果たしているが、GⅠ出場へのハードルは末木にとっても低いものではない。11月12日に前橋で開催された関東地区プロでは菊池岳仁、中島詩音とチームスプリントにエントリーするも、2着に終わって来年10月に弥彦で行われるGⅠ寬仁親王牌への出場権を得るまでにはいたらなかった。

 約1か月を棒に振ったことで「リフレッシュできた」とはいえ、中35日で臨む今開催は「3・3バンクだし、久しぶりだから緊張する」と本音をのぞかせる。復帰戦となる初日7Rは土屋壮登―白岩大助の埼玉勢を背に唯一のライン3車となった。幸先のいいスタートを切って上昇気流に乗っていきたいところだ。