松戸競輪ナイターFⅠ「第15回サテライト船橋カップ」は2日に開幕し、シリーズリーダーでもある地元・和田健太郎(44=千葉)は12R初日特選で2着(入線は3着)と、まずまずのスタートを切った。

 10月前橋の寬仁親王牌、11月小倉の競輪祭とGⅠで立て続けに失格をした和田は〝ギリギリの戦い〟が続く。現在は来年5月平塚のGⅠ日本選手権と同3月大垣のGⅡウィナーズカップの選考期間内で、3度目の失格となると選考から除外されてしまう。「制限の中で何ができるか。プロとして神経を研ぎ澄ませてレースに臨みたい」との思いは強い。

 そうは言っても実際のレースになれば、全力で仕事をする。初日は「道場君が頑張ってくれたおかげ。それに尽きます」と多くを語らなかったが、手抜きなしの〝らしい走り〟で赤板から果敢に風を切った道場を最後まで守り抜いた。

 2日目(3日)の12R準決は再び道場に前を託し、3番手を桐山敬太郎が固める強力布陣で臨む。別線の抵抗を〝匠の技〟で止め、ライン3車での上位独占を目指す。