宇都宮競輪のナイターFⅠ「東京スポーツ新聞社杯」が14日に開幕し、7RのS級予選は上田尭弥(28=熊本)が〝トラウマ払しょく〟の先行勝負でレースを支配した。
上田の当地参戦は2022年3月のGⅡウィナーズカップ以来。「その時に落車したのが結構トラウマになっていて…」と前検日には少し不安そうにもしていたが、「そろそろ払しょくしないとですからね!」と気持ちを強く持って浮島知稀との二分戦だった予選に臨むと、突っ張り先行で山口貴嗣と九州ワンツーを決めた。
「基本は突っ張りだったし、相手を見ながら来たら合わせられるように、ペースに入れてしっかり踏めた。差されたのは悔しいけど、セッティングを直前にいじった分もあったのかも。修正するところはわかったし微調整すれば準決はもっと良くなるはず」と笑顔で語り「これでトラウマも大丈夫ですかね(笑い)」と胸を張った。
目標にしていた地元GⅠ「全日本選抜競輪」の出場は叶わなかったが「(目指していた期間は)いい経験になったし、出られなかったことで原点に立ち返ることができた。目標を高く持つのはいいことだけど、その時の自分にはちょっと高すぎたのかも。競輪人生がこれで終わるわけじゃない。今は一つ一つ目の前のできることをやっていって、その積み重ねで(GⅠの舞台に)戻っていけるようにと思っています」
やや不安さを伴うメンタル面が、高い身体能力の足かせになることが今までは多かったが、今の精神状態ならば本領を発揮できそうな雰囲気。準決も首位争いは必至だろう。