静岡競輪GⅢ「開設73周年記念 たちあおい賞争奪戦」は最終日の15日に決勝戦を行い、吉田拓矢(30=茨城)が豪快なまくりを決めて優勝。昨年3月玉野以来、通算8回目のGⅢ制覇で次に控えるGⅠ全日本選抜(熊本、2月20~23日)に弾みをつけた。
これがS班の底力。ここでは役者が違うとばかりに深谷知広の先行をアッサリとまくり切った。踏み出しの迫力はもちろん、上がり11秒0も文句なし。地元両者に人気が集まった一戦は、終わってみれば吉田の独り舞台だった。
「深谷さんが飛び出した打鐘で反応が遅れたのは自分のミス。あれは付いていかないと。ただ、脚を使っていなかったので車は出ましたね」。詰めかけた7600人超の観衆には会心のガッツポーズで応えた。
「連日(杉浦)侑吾さんや堀江(省吾)君が頑張ってくれてラインのおかげでここまで来られた。決勝は自力で勝ちたいと思っていたのでよかったです」。動いてもこれだけ強い吉田が初日特選から準決までは番手回り。今節は関東の層の厚さを改めて示したシリーズにもなった。
盤石の取り口で約1年ぶりのGⅢ制覇を飾り、次に控えるGⅠ全日本選抜は楽しみしかない。「いい感触をつかんで熊本に入れる。この流れでいければ」。自力でも番手でも高いレベルで安定する現在の充実ぶりは輪界屈指。今年は〝ヨシタクの年〟になりそうムードが漂ってきた。