静岡競輪GⅢ「開設73周年記念 たちあおい賞争奪戦」は14日、準決をメインに3日目を開催した。12Rでは渡辺雅也(25=静岡)が、静岡記念3回目の挑戦で初の決勝切符をつかみ取った。
これが地元の意地と執念。絶体絶命の展開を自力に転じて打開した。郡司浩平との連係を阻まれる形で最終1角では外に大きく膨れる致命的な不利。だが、態勢を立て直すと渾身のまくり上げで前団に迫り、最後はアタマまで突き抜けてみせた。
「このまま(地元)記念が終わるのはイヤだと思って全開で踏んだ。やっと乗れたという感じです」
それでも、献身的に仕掛けた郡司との連係を外し、その郡司が7着まで沈んだ現実は重い。「どんな理由でも連係を外したのはダメ」と神妙な面持ちで話すと「今回は郡司さんに行ってもらっての決勝。本来は郡司さんの番手なんて回れるような分際じゃないし、もっと自信を持って回れる選手になっていきたい」と続けた。
決勝は深谷知広(36=静岡)と地元2人。並びは深谷―渡辺の回りでスンナリ決まった。深谷は「自分から前でと言いました。今後はこういうケースが増えて来るし、この形が自然でしょう」と話し、後ろの仕事は後輩に託した。大先輩の後輪に集中し、今度は自分の役割を全うして結果に結び付ける。