2月20~23日、熊本競輪場で14年ぶりとなるGⅠ開催が迫っている。2016年4月の熊本地震から10年という時、S班として地元GⅠを戦う嘉永泰斗(27=熊本)の思いはあふれんばかりだ。
昨年末の平塚グランプリは鮮烈なホームからの仕掛けが輝いた。「単騎だったんで一発いければ、と」。5着という結果だけではない、これが嘉永泰斗だという存在感を示した。
年が明けて赤いパンツを履いての戦い。初戦の立川記念は「気持ちの面でもレースの面でも悪くなかったかな」と、4日間きっちり仕掛けて、決勝3着。続くいわき平記念での初日に落車してしまったものの「すぐに練習は再開できた。ケガもだいぶ治ってきている」と勝負の地元GⅠに向けて、立て直していく。
「熊本競輪場がなくなるかもしれないっていう時期もあったんで。それでようやくこうやって、こうして、GⅠも来たんで…。なおかつ自分がS級S班っていう立場で迎えられるんで、もう本当にお客さんの前で熱い走りができたらな、と思います」
ぜひ、熊本に来て、走りを見てほしいと願う。熊本は名産物も多く「定番ですけど、馬刺しは食べてほしいですね。競輪場の目の前の味千ラーメンも有名ですし、文龍とかも」と微笑む。
「色々イベントごととかもあるので、本場に足を運んでいただきたいです。レースでは熊本勢が盛り上げると思うので、その辺を見ていただけたらなと思います」
熊本の若き皇帝がたくさんのファンに向けて、ため込んだマグマを爆発させる。熊本の震災から10年――。熊本の力を見せつける。