奈良競輪ナイターFⅠ「西日本カップ・秋篠賞」は26日に2日目を行い、皿屋豊(42=三重)が準決11Rを制して当地では6開催連続(記念2開催含む)となる優出を決めた。

 27日は43歳の誕生日でもあり、「気負うことなく優勝を狙いたい」とバースデーVに意欲をのぞかせた。

 番手戦で臨んだ準決は目標の山田諒が中団から仕掛けるも逃げる山崎歩夢に合わされ、3番手に下りる難しい選択を迫られた。しかし、脚を温存できたことで2角過ぎからまくると自転車はグングンと進んだ。

「諒君、ごめんと思いながら踏ませてもらった。サラ脚だったし、半周だったのでね」。終わってみれば2着の山崎に5車身差の快勝だった。

 初日特選は4着に終わるも2周先行するなど状態は悪くない。当地との相性の良さには別の理由もある。「来る途中に父方の祖父母のお墓があって、毎回お参りするんです。2人が見守ってくれているのかな」と天国のご先祖様に感謝する。

 27日の12R決勝では今節好調の橋本優己を目標に得た。「ウィナーズカップ(来年3月、防府)の権利も取れていないし、頑張りたい」。自身の誕生日でもある今年最後のレースで有終の美を飾る。