熊本競輪GⅠ「第41回全日本選抜競輪」は22日、3日目を開催。準決が終了し、荒井崇博(47=長崎)が九州からは唯一のファイナリスト入りを果たした。

 決勝は郡司浩平の番手を選択した。「そこが一番優勝に近そうなんで。犬伏(湧也)も強いけど、3番手になる。九州なんで」。連係実績のある犬伏や松浦悠士もいたが、ここは九州。勝機のみを求める決断だった。

 熊本では14年ぶりのGⅠ開催で、九州の選手として唯一決勝へ。準決11Rでは嘉永泰斗との連係に「頼もしいし、思い描いていた感じで、位置取りもうまくいって。途中までは」。嘉永が最終4角の動きで失格となり「残念」とともに上がれなかった悔しさをにじませた。嘉永は唇をかみしめて「練習してきます…。腐らず、頑張ります」と競輪場を後にした。その思いも胸に――。

 九州を代表する選手として、デビューは1999年4月からの戦いがある。情熱的な競輪ファンが多いと言われる九州、それも熊本は特に、だ。

「荒井はいつかGⅠを勝てるのか」

 そろそろ1億回に到達するほど、競輪ファンが口にしてきたセリフ、会話がある。ファンは荒井がGⅠ決勝に乗った時、そこに車券として思いを乗せてきた。「いつか」の3文字に「終止符」の3文字を重ねれば、熊本の夜には「なみだ」の3文字が、浮かび上がる。