熊本競輪場で2月20~23日にGⅠ「第41全日本選抜競輪」が開催される。熊本では14年ぶりとなるGⅠ開催。2016年4月の熊本地震の後、2024年夏に再開、そしてグランドオープンと復興の歩みを進めてきた。
熊本競輪場が長い再建の歩みを経て、今年1月27日にグランドオープンを迎えた。2016年の熊本地震の影響で休止を余儀なくされた競輪場は2024年6月にリニューアルオープン。同年7月には8年ぶりとなる競輪開催を行った。
その後も整備は続き、地域交流機能と防災機能を併せ持つ〝新しい競輪場〟として本格稼働を開始。改修されたサービスセンターは、地域交流の場としてキッズスペースや会議室、こども用プールを備え、地域の住民が集える交流の拠点としての役割も担う。
また、約300台収容可能な駐車場や災害発生時に防災拠点として機能するよう備蓄倉庫も完備。競輪の枠を超え地域に寄り添い、愛される施設として新たな一歩を踏みだした。
そして2月、この新生・熊本競輪場を舞台にGⅠ「第41回全日本選抜競輪」が開催される。全国からトップ選手と多くの競輪ファンが集う一大イベントだ。そんな記念すべき大舞台へ向け、施行者や関係者は万全の受け入れ態勢を進めている。
開催期間中は、多くのファンが来場できる体制が整えられた。無料エリアとなるメインスタンドの1階には大型モニターが置かれ、2階ではバンクを間近に感じながら臨場感あふれる観戦が楽しめる。3階は有料の特別観覧席となっており、グループ席やロイヤルボックスなど快適な空間での観戦が可能だ。
さらに、場内イベントも充実。各種ステージイベントやキッチンカーなど多彩なコンテンツが来場者を迎え、レース以外の時間も場内で楽しめる。なお、開催時は駐車場の一部がイベントスペースとして使用されるため、公共交通機関やシャトルバスの利用が呼びかけられている。
多くの来場者を見すえ、場内の利便性向上にも力を入れる。混雑緩和や買い漏れ防止を目的に、仮設プレハブ売り場を増設するほか、WiFi環境も大幅に強化する。
通常はメインスタンド及び周辺にて約4000台分の接続に対応しているが、昨今のビッグレース開催時に発生しているインターネット接続の不具合を踏まえ、イベントスペースではさらに約2000台に対応できるよう機器の増設を行う。また、携帯キャリアとも連携した電波強化調整を行うことで、車券購入や情報収集はストレスなく、スムーズなものとなりそうだ。
新たなスタートに大きな注目が集まっている。震災からの復興を経て、新たな役割と未来を背負い再出発した熊本競輪場。その舞台で迎えるビッグレースは再び多くの人でにぎわいそうだ。