取手競輪GIII「第1回ワールドサイクリスト支援競輪」は最終日の15日に決勝戦が行われ、小堀敢太の先行に乗った佐藤慎太郎(49=福島)が優勝。2022年4月平塚以来、通算12回目のGIII制覇を果たすとともに、GIII最年長優勝記録も更新した。

 絶好の番手回りをモノにして、約4年ぶりのGIII優勝をつかみ取った。「小堀がとにかく頑張ってくれた。久々の優勝なのでうれしいですよ」。ゴール前中割りで迫った渡辺雅也には体を預けて接戦を制するテクニックも披露。「冷静に走れましたね」と充実感も漂わせた。

 うれしい今年初優勝は、骨盤骨折の大ケガから復帰(昨年4月)後初となる完全復活を告げる美酒。同時に現日本競輪選手養成所・神山雄一郎所長の記録(47歳10か月23日)を更新するGIII最年長優勝記録(49歳4か月8日)にもなった。「神山さんにあこがれて選手を志した自分がその記録を更新できるのは本当にうれしい。神山さんは年齢を言い訳にしなかった人。自分もそうありたい」。言葉には実感がこもっていた。

 会見では「ファンから『松浦悠士は競輪界の鏡、佐藤慎太郎は競輪界のゴミ』なんて言われたので(笑い)優勝できてうれしい」と口火を切り、殊勲の先行策に出た小堀については「もっと強くなるはずだから、勝ちにこだわる選手にはなってほしくないね。その方がこっちも恩恵に与れる」と話すなど、軽妙な慎太郎節も全開。走りにもコメントにもキレを取り戻したシンタロウの限界に挑み続ける旅路は、まだまだ続いていく。