大垣競輪GⅢ「第9回施設整備等協賛競輪in大垣」は最終日の19日、決勝戦が行われ、山賀雅仁(41=千葉)が2018年9月青森以来、通算4度目のG3制覇を決めた。

 約5年ぶりのGⅢ制覇に、山賀はファンの前で「ちゃんちゃんポンポン(お腹いっぱい)です」と喜びを表現した。しかし、白戸淳太郎(50=神奈川)に青野将大(29=神奈川)の番手を任され、同県の間に入った緊張感とも戦っていた。

 レースは鐘前に青野がいったん前へ。すかさず志田龍星(26=岐阜)が叩き返したが松村友和(43=大阪)と口が開いた。志田の番手にはまった青野が最終バックでまくり、直線は山賀が外の阿部将大(27=大分)、内の成松春樹(37=佐賀)をけん制しつつ、青野をかわした。

 目に見えない後押しもあった。「決勝当日が母の命日で、力を貸してください、と頼みました。お墓参りをして、いい報告ができます」。この瞬間は真剣な顔になったが、今後についての話になると「今回の優勝で、次の競走で山賀はどうなんだ、と僕でも思う。次の場所が大事。中3日のいわき平もしっかり走りたい」と、すぐに先を見据えていた。