2023年の掉尾を飾る「KEIRINグランプリ2023シリーズ」が12月28日~30日の3日間、東京都・立川競輪場で開催される。28日に行われる「ヤンググランプリ2023」に出場する吉田有希(22=茨城)は昨年大会準優勝だった。今年、「アレ」についての思いを聞いた。

 かわいいユウキが今年も若手ナンバーワンを決めるヤンググランプリに出場する。

 昨年の平塚大会は3番手からまくり切ったがマークの菊池岳仁に8分の1輪逆転を許しての準優勝で「菊池さんは(競輪選手養成所を)早期卒業したが、つまずいて悔しい思いをしてきたのを知っていたので、どっちが1着でも後腐れは絶対ないな、と思っていた。自分の優勝よりもうれしかった」と当時を振り返った。

 今年は警戒レベルも上がったことも影響したのか「前半は良かったが落ちていって、今は取り戻しつつですね」。11月別府FⅠを逃げ切りで遅ればせながらの今年初Vを決め、力強さが復活。自転車にも正解が出て本番には最高の状態で臨めそう。

 昨年以上の喜びを味わうには1(着)しかないが「僕はまだ大丈夫。ガツガツはしてないですね。一発のチャンスをモノにできなかったら練習すればいいし、できたらラッキー。一発勝負の機会はなかなかないので勉強できればいいかな」。ひょうきんで誰からも愛される人気レーサーは、ラストチャンスにも自然体だ。