東京都・立川競輪場で熱戦を展開してきた「KEIRINグランプリ2023シリーズ」最終日の30日、10Rで「第16回寺内大吉記念杯」の決勝が行われ、小林泰正(29=群馬)が優勝。2023年最終走を最高の形で締めくくった。

 前を任せた佐々木悠葵が鐘前から先行態勢で主導権。小林は「絶対に優勝しないといけない」とバック手前で車を外に持ち出し番手発進。小林マークの高橋築の追い込みも振り切って真っ先にゴールラインを駆け抜け、ガッツポーズで歓声に応えた。

「去年は調子が悪かったが、1年頑張っていい締めくくりで終われて良かった」とスマイル全開だ。

 仲間の存在がいい刺激になった。特に同世代の真杉匠とはともに汗を流してきた。「来年は一緒に走れるようにもっと練習したい」。24年は関東軍団を元気づけるため、より一層、練習に精進する。そして、真杉と同じ舞台で一緒に走ることが目標だ。