和歌山競輪GⅢ「開設74周年記念 和歌山グランプリ」は14日、最終日を行った。12R決勝は寺崎浩平の強烈なカマシに乗った古性優作(32=大阪)が抜け出し1着ゴール。昨年7月の福井以来、9回目のGⅢ優勝を飾った。

 今年は「近畿でGⅠ総ナメする」という大目標を掲げ、覇道邁進を誓っている。「この目標を達成するには、期待に応えるじゃダメだと思う。期待を越えていかないと」。確固たる決意を胸に挑んだ今年の初戦。見事に結果を残した。

 決勝は「寺崎君のかかりがすごくて、1角で残ったと思った」ほど、寺崎の走りが抜群だった。直線では「東口(善朋)さんにもチャンスがあるようにしないといけない」と絶妙なバランスで勝負にいった。今節は「体の動かし方が良くない」と話していたが、東口の存在が大きかった。

「頭の位置が低すぎると助言をもらったんです」

 真後ろにいてどう見えているかをアドバイスしてもらい、修正につなげたという。近畿の仲間と力を合わせての優勝は、今年にかける古性の、また近畿の意志を示すものだった。