平塚競輪FⅠ「湘南クリーンサイクル杯」は8日、開幕する。注目はなんといってもドーピング違反から約1年ぶりにA級1班で復帰する元S級S班の北井佑季(35=神奈川)で、競輪場入りした選手たちはボードに掲示された番組に「北井佑季」の名前があることを確認してさまざまな反応を見せた。
興味本位で見ていたS級の選手とは違い、A級の選手たちにとってはひとごとではない。特に初日の1Rに出走する面々は心境も複雑だろう。別線で戦う中武三四郎(32=大阪)は「あっせんが出たときから覚悟はしていました」と神妙な面持ちで語り、才迫勇馬(36=広島)も「あてられるんだろうな覚悟はしていたけど、まさか1Rとは…」と動揺を隠せない様子だった。
もっとも緊張しているのは北井の番手を務める荻野哲(51=神奈川)に違いない。「ちゃんと(出場メンバーを)見ていなくて『東の選手が少ないなあ』ぐらいにしか思っていなかったんですが、年末あたりから記者さんたちが僕の顔を見てニヤニヤしていたので、おかしいな…と」と周囲を笑わせつつも「(北井は)自分とはレベルが違いすぎる」と表情は硬いままだった。
南関は北井―荻野―森川剛の3車で近畿が中武―佐野洋嗣、中国は才迫―在本直樹と並ぶ三分戦となった8日の1Rは、いろんな意味で目が離せない。