松山競輪のGⅢ「第10回施設整備等協賛競輪 道後温泉本館全館営業再開・改築130周年記念 道後温泉杯争覇戦」は最終日の11日、12Rで決勝が争われ、新田祐大(38=福島)が優勝。1月のいわき平記念以来、通算14回目のGⅢ優勝を4連勝で果たすとともに、V賞金420万円を手に入れた。
決勝は四国勢を分断する形になったことから「地元に申し訳ないし、ラインの後ろ2人にも難しいレースになった」。ただ、前々へと進出していけることは新田の攻め幅の広さであり特徴。2日目に繰り出した上がり10秒7のスピードとともに〝らしさ〟を見せつけた4日間だった。
2月岐阜G1全日本選抜での先頭員早期追い抜きのペナルティーから復帰後は今回が初優勝。「長い時間現場から離れて戻ってきて、レースで自分に足りない部分、また特徴を生かせる部分も見つけつつこれた」。日々の積み重ねの成果を実証して見せた。
パリ五輪の話題にも触れつつ「オリンピック組が戻ってくればまた一歩、日本の競輪が変わると思う。そこに対応して、活躍できるように」。競輪の進化に合わせて自らも成長しつつ、頂点へ向けて進んでいく。