高松競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 玉藻杯争覇戦」が30日、開幕する。高松競輪場は今夏前から再整備工事に入るため、現行施設での記念開催は今回が最後。S班は郡司浩平、新山響平の2人が参戦。地元勢は石原颯、香川雄介ら6人が迎え撃つ。
 
 一次予選からは林慶次郎(27=福岡)に注目。今期は2020年の後期以来となるS級1班復帰。同時に「記念で結果を出す」という明確な目標を持って臨む1年だ。

 2017年7月にデビューし選手としても脂が乗りつつある中で転換期も迎えている。「今後、8年目、9年目と迎えていく中で、前まではガムシャラに来ていたけど今は柔軟に、という思いです」。これは競輪への向き合い方、練習への取り組み方の部分の話で「最近はいろんな練習を兄弟(兄・大悟、弟・昴)で取捨選択しつつ取り入れています」。

 そして、成果も出つつある。前回の松山は結果こそ1着、6着、3着だが、2日目の準決では壮絶な踏み合いで中野慎詞を苦しめた。「松山は自分なりにしっかり踏めたし引き続き調子はいいかな」と目下、好調だ。

 同じ福岡勢で年下からの〝突き上げ〟も感じている。「後藤大輝や梶原海斗とかですね。後藤なんか、すぐに追い越されてしまった(苦笑)。ただ年下でも見習う部分はあるので」と、ここでも柔軟さを発揮している。

 3月の伊東GⅡウィナーズカップでは初日特選メンバーにも名を連ねており、今開催は「(今後への)弾みをつけられるように」。有言実行の快進撃を見せる。