西武園競輪のナイターFⅡ「東京スポーツ杯」が13日に開幕した。7RのA級予選では前期S級の長井妙樹(36=東京)が前を任せた阿久津浩之(41=東京)をサポートしつつ、最後は余裕のチョイ差しを決めた。

 前期S級で97・71点を確保したタテ脚は、A級予選では〝一枚上〟だった。「10月の岸和田最終日にゴール後落車してしまい、その影響でしばらく走れなかったんです」。11、12月の出走がなかったため〝S級の点数を持って落ちてくる〟という降級組特有のアドバンテージがなく、2月からは予選スタートを強いられるように…。

 降級後2場所は「ずっと詰まっている感じで…」とペースの違いに戸惑ったが、前回別府最終日の1着で悪いリズムを断ち切った。

 来期のS級復帰はほぼ確実なだけに「S級で97点を取れたのは自信になった。だからこそなんとか今期もS級点を取って上に定着したい。(直近の)出走本数が少ないから一気に上がると思うし、点数が上がれば流れなんかも良くなると思うので。また準決も頑張ります」と鼻息を荒くする。

 ちなみにこれは完全な余談だが、長井は「近場の開催より遠征が好きなんです。理由ですか? 前泊と後泊をして、その土地、その土地のお酒や食事をいただくのが楽しみなんですよ。まあ、いつもついつい飲み過ぎちゃうんですよね(笑い)」という、酒好きレーサーだ。