函館競輪ナイターGⅠ「第68回オールスター競輪」は14日、3日目を迎える。メインの「シャイニングスター賞」は錚々たる顔ぶれ。犬伏湧也(29=徳島)も準決以降を見据え力勝負に出る。
「GⅠ決勝みたいなメンバーと戦えて、確定板には載れなかったけど、スピードとかいい材料はありました」
初のドリームレース出場は最終BS9番手に置かれたが、直線大外を伸びてきた。4着が精いっぱいで「ペース的には上がっていたけど余裕はあったんです。ただ、前が遠かった」と手応えはつかんだ。まくった南関ラインを追った新山響平、その後位から踏み込んだ真杉匠が前を抜けていない中、1車だけでもかわせているのは前向きにとらえる。
今大会から概定番組が変更になり、ドリームの1~5着は3日目のシャイニングスター賞へ進出し、4日目の準々決勝を走らず準決を戦う勝ち上がりになる。
「5走と4走はやっぱり違うと思うんで、それを生かしたい」
年々ファンの期待が大きくなり、繰り上がったとはいえS班の責任を胸に競輪界の顔へと成長中だ。「えっ、来年はファン投票1位へ? いや、1位は相当難しいですよ(苦笑)」。ドリームの敗戦を糧に、シャイニングスター賞でその豪脚を結果につなげる。そして、その先へ。GⅠ初制覇へと流れをつくる。