防府競輪FⅠ「第5回石村正利記念杯」が7~9日の日程で開催される。佐々木豪(29=愛媛)は6日の前検日、神妙な表情で競輪場入りした。

 悔しさを胸に、静かに闘志を燃やす。

 前回の3月前橋GⅢの決勝は、先行する高橋晋也―山崎芳仁の北日本勢の後位3番手を確保するも、番手まくりの山崎の上をまくれず、6着に沈んだ。「(GⅢ初優勝を)取りたいところで、取れないっていうのは、気持ち的に厳しいですね」と唇を噛みしめる。

 数々のGⅠタイトルを獲得してきた山崎に屈し、「取るべく人が取るんですね。山崎さんは(GⅢを)18回優勝しているし、それに対抗して勝ち切らないといけなかった」と振り返る。

 敗戦後は「悔しくて、一日も休まずにやってきました」と、ここまで鍛錬の限りを尽くしてきた。

 7日の初日特選12Rは松浦悠士―岩津裕介に前で自力勝負。責任ある位置を任され、〝取るべく人〟になるべく、進化した姿を見せたい。