高知競輪GⅢ「開設75周年記念 よさこい賞争覇戦」(優勝賞金560万円)は6日の最終日、12Rで決勝戦が行われ、清水裕友(30=山口)が優勝。昨年8月の松戸以来、13回目のGⅢ制覇を果たした。

 目標の犬伏湧也がホーム手前からのカマシ策。「犬伏君の踏み出しは強烈だったし、すごいスピードでした」と初速ではやや口が空いたが、付き切ってから周囲も確認する余裕ぶり。4角を番手で回れた時点で自身のVは濃厚となった。

 今節は4走すべて番手戦で「犬伏君とか(取鳥)雄吾とか、いい選手のおかげで優勝できた」と頼もしい先導役がいたことに感謝。加えて「僕も初日、2日目はかなりクエスチョンマークが付いている感じだったけど、3日目と最終日の感じは悪くなかった」。日ごとに状態が上向いたことも今年初Vにつながった。

 次走には名古屋GⅠ日本選手権競輪(4月29日~5月4日)が控えるが「優勝できて弾みもついたと思う。今回は自力の番組ではなかったので、そのへんの不安は拭えていないけど、時間はあるので上げていけるように」。このまま上昇気流に乗り続け、ダービー王の称号を手に入れる。