富山競輪GⅢ「開設74周年記念 瑞峰立山賞争奪戦」が31日、開幕した。初日は先行選手が苦しむコンディションとなり、脚をためたまくり選手の一撃が多く決まっていた。一次予選4Rの鈴木謙太郎(40=茨城)も「自分が一番びっくりですよ」と振り返る一撃で1着を奪った。
そう、前検日から絶望の表情だった。「車番もないし、アユム(山崎歩夢)に突っ張られて終わりだ…」
そもそもが、もある。「おやじさんの前で頑張ってきたのに~。アユムの後ろじゃないの~」。鈴木は福島時代に上位で活躍しており、山崎芳仁との連係ももちろんあった。その息子との連係が茨城に移籍したことで、かなわないものとなっていたのだ。
すべてが厳しい流れと思いきや「初手で中団に入れたのがすべて」と数少ないチャンスが巡ってきた。「山崎さんに普通に勝てたことはないと思うし、山崎親子に先着できた…」。思いを巡らせつつも、「二次予選はアユムの3番手とかないかな…」と望んでいた。
しかし、そんなことはなかった。「アユム―守沢(太志)―ボクが良かったのに」も二次予選は12R。「S級に戻ってから全部、当て馬…」。何でもやって、風穴を開ける。