2025年度公益財団法人JKA補助事業交付式が13日、大分県・別府競輪場で実施され、長谷川雅浩JKA常務理事が今年度に補助事業を実施する団体(大分県内)に「補助金交付決定通知」を手渡した。交付式には長野恭紘別府市長、競輪選手の阿部将大(28=大分)、オートレーサーの中村杏亮(29=飯塚)も参列した。
JKAは地方自治体が主催者として実施している競輪・オートレースの売り上げの一部を原資として、社会的課題を解決するための事業(補助事業)に補助金を支援しており、今年度は945件、約87億円を支援する。
長野市長は「交付式が別府競輪場でできることに喜びを感じている。競輪の売り上げが地域の活力になっている。競輪・オートレースの普及、発展のために啓発活動に力を入れて事業者、市民に還元できる好循環をつくっていきたい」とあいさつした。
別府競輪場をホームとする阿部は「売り上げの一部が地域のみなさまのお役に立っていることを知り、うれしく思います。今後も業界を盛り上げて地域に貢献できるように精いっぱい頑張ります」と話せば、オート界の将来を嘱望される中村は「売り上げが社会貢献につながっているのはすごく光栄です。今後も一走一走気持ちを込めて走りたい。競輪とオートレースをよろしくお願いします」とあいさつすると会場は拍手に包まれた。
式典終了後、同競輪場内で両選手によるトークショーが行われた。選手を目指したきっかけが野球に打ち込んでいた少年時代に当時の恩師の勧めで競輪、オートの世界に飛び込んだことで2人は〝意気投合〟。中村は「高校で野球していたが(高校に)自転車競技部があって、卒業前に『競輪選手になるか』って誘われたが、キツそうなのでいいですって、オートを受けた」とエピソードを披露すると笑いを起こった。
最後に今後の目標を聞かれ「シーズンを通して(競走得点)110点をキープできるように頑張りたい」(阿部)、「川口でSGオールスター(4月24~29日)があるので一走、一走優勝を目指して頑張りたい」(中村)と話すと大きな拍手が送られた。
写真 阿部将大、中村杏亮
エトキ 握手をする阿部将大(写真右)と中村杏亮