川崎競輪ナイターGⅢ「開設76周年記念 桜花賞・海老澤清杯」は最終日の22日、12Rで決勝を行い、郡司浩平(34=神奈川)が完全Vで通算6度目の大会制覇に花を添えた。郡司のGⅢ優勝は2月の高松以来で今年2度目(通算24度目)。2着は松谷秀幸、3着は小森貴大だった。
全てが思惑通りに運んだ。「1番車だったし、中団、中団で立ち回れば優勝に近いかな」と臨んだ大一番は、2番車の犬伏湧也が前受けを選択してスタートですんなりと中団を確保。赤板で前に出た近畿2車の後位にピタリと付け、最終2角過ぎから力強くまくり松谷と地元ワンツーを決めた。
ファンの声援を背に最高のフィナーレを飾った郡司はゴール後、しばし余韻に浸ってから右手でガッツポーズ。「すんなり中団を回れて力勝負できた。たくさんのお客さんの前で優勝できてうれしい」と実感を込めた。
次走は中5日で名古屋GⅠ日本選手権に臨む。「これだけのメンバーと地元のプレッシャーもある中で4日間自力で戦えた。怖いものはない」。南関の総大将が最高の仕上がりで尾張に攻め込む。