取手競輪FⅠは23日に2日目を迎え、4RのA級準決勝は人気を集めた山崎歩夢(20=福島)が強烈なまくりを決めて快勝。これでチャレンジから17連勝、A級1・2班戦でも8連勝となり、S級昇格へのマジックを1とした。

 いよいよ父・芳仁(88期)が待つS級の舞台が目前に迫ってきた。タイトルホルダーの息子としてデビュー前から大きな注目を集め、能力は〝S級上位でも即通用〟と評判の超新星がS級昇格をかけて24日のA級決勝(11R)に挑む。

 本格デビュー戦でいきなり誘導員早期追い抜きをするなど、やや回り道もしたが、あっせん停止期間の猛練習でさらにパワーアップ。実戦経験を積んだことで抜群の安定感も手に入れた。今シリーズは病気欠場明けだったが「体は問題はないし、練習もやってきたのでいつもと変わらない感じで走れています」と状態面の不安は皆無だ。

 決勝はA級屈指の機動力を誇る橋本智昭を背に「いつも通り自力で」勝負する。真後ろに味方でもあり最大のライバルを従える形になる大一番に向けて「まだ力が足りないと思うところはあるけど、ここまできたらもちろん(特進を)決めたい。勝つことが求められていると思うし期待もしてもらっているので、力を出し切って勝ち切れるように」と意気込みを語った。