取手競輪GⅢ「開設75周年記念 水戸黄門賞」は3日、最終日を迎えた。125期9人全員が単騎で戦った9R「レインボーカップチャレンジファイナル」は、好位確保から力強くまくった久田朔(21=大阪)が激戦を断った。

 全員が来期から2班に昇格する権利を持っていたため、それぞれが力を出し切ろうと、出入りの激しいレース展開に。「初手で後ろになると思ったので、赤板で動いて少しでも前の方に」と策を練っていた久田が最終的には好位を確保。「替えたフレームの感じが良かったしいける感触はあった」と自信をもって踏み込むと、船山真生の追撃を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 ヘルニアを発症し1か月半戦列を離れていたが、復帰2場所目で動き一変。昨年末のレインボーカップにも出場した実力をいかんなく発揮した。「(昇班後は)今までよりラインが生きる競走が多くなると思う。ラインの先頭で勝てるようにやって、いずれS級に上がれるように頑張っていきたい」と今後の意気込みを語った。

 2着には船山真生(21=愛媛)、3着は梅沢忠秀(23=三重)が入り、久田を含めた3人が4日付でA級2班に特別昇班する。