大宮競輪のFⅠが6日に開幕する。10RのS級予選に登場する矢野昌彦(42=栃木)にとっては去年10月の熊本記念以来4か月ぶりの復帰戦となる。
今まで何度かケガや病気で長期欠場した経験のある矢野だが、今回は「痛風の症状がひどくて走れなかった」ため実戦から遠ざかっていたようだ。
「お酒(の飲みすぎが原因)とかではなく、強度の強い練習をすると乳酸がプリン体に変わってしまうみたいで。選手によくあるらしいですね。今までは数か月に一度くらいの頻度で出ていたのが、頻繁に出るようになって。蓄積されてきたものが爆発してしまったのかも。練習を抑えつつ薬の量を増やして尿酸値が下がるのを待っていました。今はだいぶ症状も落ち着いているし、ようやく踏める感じになってきたので今回復帰しました」
ここ大宮は2019年の記念で決勝に乗っているゲンの良いバンクだが「実はあの時の最終日も痛風が出てしまったんですよ。めちゃくちゃ痛かったし夜なんか本当にヤバかった。だから(決勝に乗れた)いい思い出と、痛かった思い出があるんです」と苦笑い。
大宮競輪場といえば「東日本競輪発祥の地」であるが、矢野にとっては「痛風発症の地です」とのことだった。