名古屋競輪GⅠ「第79回日本選手権競輪」は2日、4日目を開催し準決メンバー27人が出揃った。2年連続の決勝進出を狙う岩本俊介(41=千葉)は、昨年に続き深谷知広との組み合わせで最大の難関に挑む。
40歳で初のグランプリ出場、S班へ。浮き沈みのある競輪人生に、花を咲かせた昨年があった。始まりは昨年5月いわき平ダービーの準優勝。つながったのは準決で深谷知広の番手を回れたことだった。今回も準決は深谷と一緒。「ヨシ…」。思いを込めて、3番手の小原太樹と力を合わせて挑む。
今年はS班という立場になったこともあり、人の後ろを回るケースが増えた。「だいぶ慣れてきました」の言葉を証明するように、4日目二次予選9Rは丁寧な走りだった。松井宏佑が北日本ラインの3番手をどかす動きを見せると「さすがだな、と思いました」と反応し「渡部(幸訓)さんが降りて来そうだったし、避けてうまく付いていけた」と松井に付け切った。
「深谷(知広)君、郡司(浩平)君、松井君、みんな本当に強い。それぞれにタイプは違うけど、たくさん連係する中で自分もいい経験ができている」
準決10Rはこの一年で成長した姿を見せる絶好の舞台。2年連続でファイナリストとなり、そして、決勝では歓喜の瞬間を…。