こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です! 今年最初のガールズGⅠ「オールガールズクラシック」は佐藤水菜(26=神奈川)選手が優勝となりました。
体調面に不安がある中で臨んだシリーズだったようですが、佐藤選手といえばこれまでも疲労がたまった強行日程や体調が悪い中でも結果を残してきました。今回は準決勝こそ後方に置かれて、先まくりの児玉碧衣(30=福岡)選手を捕らえられず2着でしたが、決勝では持ち味を生かすべくしっかりと打鍾で仕掛けて優勝を決めました。
佐藤選手は出走本数が少ないとはいえ、昨年も一昨年も確定板を外したことは一度もありませんでした。1着を取れなかったのも、昨年はガールズグランプリの2着のみ、一昨年はオールスター(ガールズドリーム)の3着と、競輪祭女子王座戦の決勝の2着のみでした。オールスターは児玉選手の番手で並走になり内に詰まってしまったレースで、競輪祭はゴール寸前で梅川風子(34=東京)選手に差されたもの。
今回のオールガールズクラシック決勝では、その2人が佐藤選手の番手で並走となり、まさにオールスターと逆の展開になりました。
オールガールズクラシックを通してタイムを計測したところ、前半のトーナメントを走った仲沢春香(24=福井)選手のタイムが印象的でした。
昨年デビューしてナショナルチームにも所属している仲沢選手ですが、すでに6月のパールカップに選考順位4位での出場を決めています。卒業記念レース優勝やゴールデンキャップを2回獲得という実力者で、海外でのレース後の強行日程も増えている中でもまだ決勝を外したことはなく、1着を逃したのは6回のみです。
2日目の先行はホームからバック、バックからゴールまでの上がりタイムはともに12秒3、決勝のまくりは上がり12秒1でした。佐藤選手の初日のまくりが12秒4、2日目のまくりが12秒0、決勝はペース先行で12秒0でした。
今開催で佐藤選手のタイムに1番近かったのは仲沢選手でした。とはいえ佐藤選手は私の手元にある過去データで、昨年の平塚オールスターで半周11秒1の仕掛けなど、連日11秒台のタイムを出しています。
ルーキーの仲沢選手も、どこまで佐藤選手のタイムに近づけるのか、成長に期待しています。東西で分かれて勝ち上がるパールカップでは、順当なら決勝で対戦が見られるはずです。仲沢選手にとってGⅠ初出場になるので、注目してみてください!
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。