防府競輪FⅠ「九州スポーツ杯争奪戦」は最終日の27日、12RでS級決勝戦が行われ、酒井雄多の先行に乗った阿部力也(37=宮城)が抜け出して優勝。3連勝のおまけ付きで「九スポ杯」を手にした。阿部の優勝は2023年10月川崎以来。
誰が勝っても今年初優勝の最終バトル。5月名古屋GⅠ日本選手権のファイナリストは役者が違った。久々の美酒に勝者は「何もせずに…。いいところだけを回って最高の気持ちです」とニヤリと笑った。
レースは酒井先陣の北日本カルテットが正攻法を選択した時点でほぼ大勢は決したが黒瀬浩太郎のまくりを3角で阻んだところはさすが。
「ちょっと危なかったが、しっかり止まってよかった。下ったら重いのほか伸びて、進んで行っちゃったんで…。抜かれる気配はなかったし落ち着いていった」
次の岸和田GⅠ高松宮記念杯でGⅠ連続優出を目指す。「いい流れをキープしたまま行けそうです。(決勝に)ポンポン乗れるとは思わないが乗れるよう頑張りたい」。昨年12月から同期古性優作を頼り、出稽古している地での〝恩返し〟を誓った。