取手競輪GⅢ「開設75周年記念」(水戸黄門賞)が31日に開幕。10年ぶり2回目の兄弟地元記念参戦となった芦沢大輔(43=茨城)と芦沢辰弘(36=茨城)が揃って白星スタートを切った。
6Rに登場した兄の大輔は、吉田有希(23=茨城)の打鍾先行をゴール前できっちり捕らえて、今シリーズの地元勢初勝利。「バックの強い向かい風を2回受けながらも、かかっていたし粘っていた有希が仕上がっていると思います」と吉田をべた褒めしつつ「自分も思ったより体が動いたし状態は良い。前回からの新車もセッティングが出ています」と自身の手ごたえも語った。
弟の辰弘も8Rで松崎広太の先行に乗ると、最後は8分の1車輪かわして兄に続いた。
「松崎君のかかりがすごくて付いていてキツかった。ライン3人で決まったことが、松崎君が強かった証だと思います」とこちらも前の先行選手を絶賛。そして「前回からシューズを替えたら、久々に脚がたまる感覚があった。地元記念の前にその感覚をつかめたのは大きかった」と上向いてきた要因を明かした。
兄弟での地元記念参戦が10年ぶりと聞き「そんなに経つんですか」とポツリ。「自分たちがグレード戦線から離れたり(吉田)拓矢など若い選手が出てきていたのでね。今年こうやって呼んでもらえてありがたい。次にいつ兄弟で同じ開催の時に競輪の話をしたりできるか分からないし、かみ締めながら残り3日も頑張りたい。いやー、でも本当によかった」と笑顔を見せた。