松阪競輪のGⅢ「開設75周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は10日、初日を行い、一次予選2Rでは谷和也(26=大阪)が打鐘4角7番手からまくって幸先よく白星スタートを決めた。
援護役の先輩・松村友和がスタート時の内側追い抜きで失格し後味の悪さは残ったが、自身の状態の良さは十分に伝わる内容だった。
昨年からF1戦やGⅢで徐々に好成績を残し、ブレークの兆しを見せながらも「7月に体調を崩したのが影響し、そこから試行錯誤していた」と、一時はリズムを崩した。それでも今回は直前の練習中に「〝あっ、これだ〟という良かった時の手応えがあった」と感覚を取り戻して臨んでいる。
7月GⅡサマーナイトF(玉野)、9月GⅡ共同通信社杯(福井)と今年は初のビッグレースを経験し「欲が出てきた」と向上心も増している。
今節の目標は地元大阪の大先輩・古性優作との念願の初連係だ。「そうじゃないと、ただの練習仲間になってしまう。レースで走ってこそなので」と目を輝かせる。
古性との連係は叶わなかったが、二次予選10Rでは初日特選組の村田雅一とタッグを組む。S班・犬伏湧也に売り出し中の小堀敢太と相手も強力だが、先輩より先に脱落するわけにはいかない。