静岡競輪GⅢ「開設73周年記念 たちあおい賞争奪戦」が12日、開幕した。注目の初日特選は郡司浩平が深谷知広の先行を4番手まくりで沈め快勝。吉田拓矢が力で迫りSS両者で決着した。2日目の13日は6~12Rで二次予選が行われるが、息を吹き返している古豪がいる。

 いつまでも輝きは色あせない。井上昌己(46=長崎)は「今年に入ってからの感覚が悪過ぎたので」と、前回松戸からセッティングをガラリと変えた。

「細かく言っても難しいと思うので省くけど、自分の中ではかなり大幅に変えています」

 GⅠ2Vにグランプリ制覇と栄華は十分過ぎるほど極めた大スターだが、追及に終わりはない。

 もちろん簡単に正解が出るものではなく、これからも試行錯誤は続く。それでも「前回3連勝できたので。とりあえず今回はそのまま来ちゃいました」とサラリと言ってのける。初日も後藤大輝の番手から最後に軽く踏んだだけで楽勝。「今日(12日)の感じは悪くなかった」と感覚にも合格点を与えた。

 昨年は8月に心臓を手術。検査段階での欠場や落車の影響で精彩を欠く時期もあり5月のダービー出場には黄色信号がともったが、選考期間最終戦の1月西武園を決勝2着とまとめ、ギリギリで出場圏内に滑り込んだ。ここ一番で見せる勝負強さもまだまだ健在だ。

 13日の二次予選8Rもタテ脚を生かせる流れになれば、間違いなく首位争いに加わって来る。